こんにちは。
葬儀屋に勤める法子です。
「通夜の前に行われる納棺の儀ですが、その時の服装は私服の方が良いのでしょうか?
それとも喪服を着なくてはいけませんか?」
こんなご質問をよく頂きます。
率直に答えを申し上げると、どんな服装が正しいかは地域によって違います。
実際にあった、トラブルを例にして納棺の儀の服装についてお話させていただきます。
納棺の儀の服装で実際にあったトラブルとは?
私たちの地域では、通夜の前の3時~4時ぐらいに納棺をすることが多いです。
納棺の儀が終わるとすぐに式場へ移動します。
こういった流れなので、基本的にご遺族の方やお参りされる方で納棺の儀に出席される方は、喪服をを納棺までに着ているのが一般的です。
しかしながら、喪主さんで他県から来ている方(故人がこちらに住んでいて、喪主様は他県に住んでいるパターン)だと、こちらの風習がわからないため私服で納棺の儀に出席されていた方がいらっしゃいました。
私どもはそんなパターンもちょくちょく見るので特に何も思わないのですが、親族のおばさんから「なんで納棺の儀に喪主が私服で出てるの?喪服を着ておくのが常識でしょ?」と言われてしまったことがあったそうです。
喪主さんの暮らしている地域では納棺の儀は私服で出席することが一般的で、こちらの地域性とは少し違っていたのですね。
その後、「こちらの地域での納棺時の服装は喪服であることを事前に葬儀社が伝えるべきだった」とお叱りを受けました。(反省です。)
この話のとおり、地域によっては私服で納棺の儀をするのが一般的なところと、喪服で納棺の儀をするのが一般的な所があるのです。
だから、何が正しいか?というのは実際のところ「ない」です。
地域によって、私服が正しいと言うところ、喪服が正しいと言うところがあります。
納棺の儀の服装は地域の人に聞くのが1番
納棺の儀に出席するときの服装で、何を着ればいいかわからないときは、その地域の人に聞くのが1番です。
ごく近しい親族だけだから、私服や平服でOKと言うところもあれば、
納棺でも近所の方や一般の方も来るから喪服を着るというところもあったり、
納棺の儀の後にすぐに移動するから喪服を着ているのが一般的など
色々なパターンがあります。
要は、「正解なんてない」のですが、そこの地域性に合わない場合、上で書いたトラブルのように、「非常識なんじゃないの?」と言われてしまうこともあるのです。
こういったトラブルを防ぐには、その地域の方に、「納棺の儀の服装はこちらではどういった感じですか?」と聞くのが1番かと思います。
周りに合わせておかないと嫌な思いをしてしまうので、こういった確認が1番です。
喪服と言われたら
喪服には最近では、準喪服(ブラックスーツ)を着ている方が多いです。
ご遺族でもご親族でも、他の弔問する方も皆さん基本的にブラックスーツの礼服を着ています。
ブラックスーツとは黒無地のシングルかダブルのスーツです。
普通のスーツとは違って黒の濃さが違うので、分かりやすいと思います。
私服と言われたら
納棺の儀に出席するのが、本当に身近な家族だけで、少人数の時は、皆の取り決めで私服になることもあります。
この時は大体どんな服でもOKで、ジーンズを着ている方もいらっしゃるようです。
平服と言われたら
納棺の儀は平服でというところもあるようです。
平服とは私服とは少し違い、黒っぽい地味な色合いの服、例えばグレーや紺のスーツなども平服といえます。
女性でしたら、黒のアンサンブルなど、少しキレイめな地味なものを着ると良いでしょう。
まとめ
納棺の儀の服装は地域性が濃いので、その地域で葬儀に慣れている人に、どんな服装で出席すればいいか聞いてみましょう。
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