兼六園の徽軫灯籠(ことじとうろう)の由来は?実は何度も倒されている!?

兼六園と聞いて思い浮かぶ情景といったら、上の画像のような二股の灯籠ですよね?

この二股の灯籠こそが「徽軫灯籠(ことじとうろう)」です。

兼六園のシンボルとも言われているこの徽軫灯籠。

実は何度も倒されたことがあったり、片脚が折れたままだったり…

その歴史を調べてみると何とも面白いというか、それが風流だというか…

徽軫灯籠の歴史を知っていると、兼六園を周るのが数倍楽しくなります。

今回はそんな徽軫灯籠の面白いトリビアをまとめてみました!

兼六園を周る際は是非そのあたりをチェックしながらまわってみて下さいね^^

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兼六園の徽軫灯籠(ことじとうろう)ってどんなもの?由来は?

徽軫灯籠は兼六園のシンボルとしてよく知られており、灯籠の中では珍しい2本脚の灯籠です。

普通の灯籠って言ったら

このように寸胴というか、一番上に笠があり、その下はまっすぐなものが一般的ですよね。

兼六園の徽軫灯籠は水面を照らすための雪見灯篭が変化したものです。

(※雪見灯篭とは…雪見灯籠は、石灯籠の一つで、笠が大きく、3~4本の脚を持っているもののことを言います。

背が低いため、主に庭園で使用するために設計されたものだと言われています。)

形が楽器の琴の糸を支え、音を調整する琴柱(ことじ)に似ているため、その名前がついたと言われています。

徽軫灯籠の前にある虹橋と、傍らにたたずむ紅葉の古木の情景はとても絵になるので、撮影スポットとしても人気です。

↓より詳しく見る方はストリートビューをどうぞ。

徽軫灯籠は兼六園のどこにあるの?

徽軫灯籠は桂坂口(かつらざかぐち)から入って歩いていけば5分くらいで着く場所にあります。

霞ヶ池の北岸に位置します。

園内には至る所に案内看板がありますので、どの入場口から入ってもちゃんと迷わず辿り着くことができるでしょう。

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徽軫灯籠(ことじとうろう)の面白トリビア集!

徽軫灯籠の歴史を知ると、徽軫灯籠の見方が変わります。

ここではトリビアを少しだけまとめてみました。

徽軫灯籠の片脚は実は折れている!

徽軫灯籠の片脚は実は折れています。

私はこの情報を知ってから兼六園に行ったので、徽軫灯籠の脚をよく観察できました^^

知らなかったら全体的な写真をパシャッと撮ってス~っと過ぎていくところですが(笑)

片脚が石の上に乗っていますね!

徽軫灯籠は全体の高さが2.67m。

片方の脚は水中にあり191㎝。

短い方は石の上に乗っており、脚自体は80㎝だそうです。

兼六園絵巻には両方とも同じ長さで描かれており、明治維新前後に片方の脚が短くなったのではないかという説もあるそうです。

聞くところによると、徽軫灯籠が壊れた当時、県は財政難で直すことができず、やむを得ず片脚を石の上に置いていたと言われています。

しかし、それがかえって珍しい灯籠だと話題を呼び、全国的に有名になったそうです。

実は徽軫灯籠は6回も倒されている!?実は2代目です。

実はこの徽軫灯籠、何度も倒されているのです。

明治維新の頃には脚が短くなっていたのではないかといわれている徽軫灯籠ですが、昭和になってから今まで計6回倒されているそうです。

昔は無料開放で深夜も通り抜けが出来たから倒されたと言われています。

初代のものは昭和44年に京都の西村金造が直し、昭和52年には灯籠が激しく壊されたので、同じく西村氏が2代目(今現在の)の徽軫灯籠を作りました。

初代の灯籠は宝珠・笠・火袋・中台から脚まですべての部分が壊れたそうです。

※こちらの初代は現在、菰に包まれ管理事務所に保管されているそうです。

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徽軫灯籠…何故こんなに難しい漢字なのか!?

徽軫灯籠と書いて「ことじとうろう」と読みます。

ことじ灯籠の名前の由来は灯籠の二股の脚の形が、琴の糸を支える琴柱(ことじ)に似ていることから名前がついたと言われています。

それなら「琴柱灯籠」っていう漢字にすればいいのに、ついた漢字は「徽軫灯籠」…。

難しすぎて読めないからか、

地図の案内では「ことじ灯籠」になっています…汗

色々調べていると、「徽軫」の漢字の由来はこれではないかというものがありました。

中国の琴で「きんのこと」というのもがあり、琴の胴に13の印をつけ、それを左指で押さえ、右手で旋律を奏でるものがあるそうです。

その印を「徽」といい、弦の張り具合を調節するものを「軫」と書くらしく、この2字は、琴の音程を調節する「琴柱」と同じ役割をすることからこの字を当て「徽軫(ことじ)」と呼ばせたものらしい…という説がありました。

でも、こんな難しい漢字誰がつけたの!?という点は、色んな憶測が飛んでいますが、謎に包まれたままだそうです…。

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徽軫灯籠は兼六園で一番の撮影スポット!

長い歴史があり面白い徽軫灯籠、兼六園のシンボルということもあり、撮影スポットとして大変人気です。

私は平日の午前中に行ったのですが、3組ほど並んでいました。

休日だともっとかもしれません。

少し待ち時間はかかりますが、周りに人がいる分、

「すいませ~ん、撮ってもらってもいいですか?」っていうことはお願いしやすいかもしれません。

お互い撮りあいっこすれば、助かりますよね。

私の前の組の方々もそんな感じでした。

ただ、霞ヶ池の対岸も観光できる場所ですので、人が結構いて、人が全く写らない写真というのは意外と取りづらいかもしれません^^;

後ろの人が待っていたら、早く撮って代わらなきゃとも思うので、対岸の人がいなくなってから~…とか悠長なことは言ってられません^^;

運が良ければ、人が写らない写真が撮れるかもしれません。

私の場合は人が写ろうが写らまいが、関係ないぜ!って途中なりました。

(色々撮影しようとしたら、必ず人が写りこむため(笑))

でも、対岸に写り込む人は本当に小っちゃくなりますので、写真にするとそれほど気にならないかもしれません。

↑撮影時、皆さんが良く立つところ

良い写真になりますね^^

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四季によって表情を変える徽軫灯籠

徽軫灯籠は季節によって表情が全く変わります。

私は6月に撮影しましたが、秋や冬も風情があります。

フリー素材で秋と冬の徽軫灯籠の写真が手に入ったのでご紹介します。

・秋の徽軫灯籠

紅葉との調和が素敵です!

・冬の徽軫灯籠

モノクロの世界と雪吊りが風情あふれています。

もちろん春や夏も、木々が青々と茂り、生命力を感じさせ趣深いです。

いつ訪れても風情を感じられる徽軫灯籠。

気になる季節に是非行ってみて下さいね!^^

まとめ

本日は徽軫灯籠のトリビアをまとめてみました。

片脚が折れているのをじっくり観察してみたり、周りの景色との調和を楽しんだり…

兼六園のシンボルである徽軫灯籠を眺めているとなかなか面白いですよ^^

是非、徽軫灯籠のトリビアも感じながら、兼六園を楽しんできてくださいね。

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