葬儀や法事などでつきものになってくるのが「お焼香」。
あまり法事や葬儀に出席する機会がなかったりすると、お焼香の仕方がよく分からないのは当然です。
それでいてお焼香というのは宗派によっても違ってきます。
ちなみにお焼香は、自分の宗派と違う宗派のお参りに行っても、自分の宗派のお焼香の仕方で行えばOKだと言われています。
なので、自分の宗派のお焼香の仕方だけは是非マスターするようにしてくださいね。
今回は浄土真宗・本願寺派のお焼香の仕方についてです。
この記事に書かれていること
浄土真宗・本願寺派のお焼香の仕方は?
浄土真宗・本願寺派のお焼香の仕方は、
・お焼香は1回のみ
・額におしいただかない
と、されています。
浄土真宗でお焼香は「香をお供えする」という意味で行うので、額におしいただくことはしません。
尚、お香を香炉にくべる前に合掌はしませんし、りんも鳴らしません。
お香をくべてから合掌をします。
浄土真宗・本願寺派の数珠のかけ方・合掌の仕方
浄土真宗では上記の画像のように数珠の中に両方の手を通して合掌します。
合掌した時に左手だけ数珠の中に通し、右手は添えるだけの合掌をされる方も多いのですが、両方の手を通すのが正しいので注意しましょう。
ちなみに、合掌をしない時は房が下になるようにして左手で数珠を持ちます。
※上記の画像は以下のサイトより貸していただきました。
多くの宗派の数珠を取り扱っている専門店ですので、一生ものの数珠をお探しの方はご覧になってみて下さい。
浄土真宗・本願寺派のお線香の上げ方は?
浄土真宗・本願寺派のお線香の上げ方は、
・1本の線香を2つか3つ折りにして火をつけ、手であおいで火を消します。
その後、線香を横に寝かせて供えます。
これを寝線香といいます。
※線香は左向きでも右向きでも、どちらの方向に供えても大丈夫です。
線香を折るのは香炉に入れるためなので、香炉の大きさに合わせて2つ折り、もしくは3つ折りにするので、特に決まりはありません。
お焼香する前に導師や葬家の方にお辞儀はいる?
お焼香をする前や後に葬家や導師にお辞儀をすべきかどうかについては、意見が分かれています。
お葬式というのは故人を偲ぶ場ですので、お辞儀をしている最中、もっとも故人を偲ぶべき葬家がお参りの方々にお辞儀をしなくてはならず、偲ぶ気持ちに集中できないとして、お辞儀はしないほうがいいという考え方もあります。
ただ、多くの参列者は葬家や導師の前を通る時、どうしてもお辞儀をしたくなるものです。
また、お焼香で前に出た時にお辞儀をしないことに対して、常識をわきまえていないとお考えになられる方もいらっしゃいますので、難しいものです。
絶対こうあるべきだという作法はないですが、一番いいのは、その時の周りの状況を見て、合わせるのが無難だと私は考えています。
お寺さんによって考え方や作法が異なる
ここまで、浄土真宗・本願寺派のお焼香の仕方についてお話してきましたが、同じ宗派でもお寺さんによって考え方が違ったり、作法が違う事はよくあることです。
また、お葬式の流れなども地域によっても大きく違うこともあります。
その時に取りまとめていらっしゃるお寺さんの考え方に合わせて(習って)どうぞお焼香されるようにお願い致します。
まとめ
浄土真宗・本願寺派のお焼香の仕方について本日は書かせて頂きました。
基本は抑えながらも、周りに合わせて行っていくこともお葬式は大切なので、ご先輩の方々にも相談しながら、故人を偲んでくださいね。