お通夜やお葬式にお参りに行った時につきものになってくるのがお焼香。
「あれ、どうやってやるんだっけ?」と直前になってドキドキして、周りを観察した経験、あなたにもあるのではないでしょうか?
私も、昔はありました。
本日は真言宗のお焼香の仕方についてまとめていきます。
ちなみにお焼香は、違う宗派のお参りに行っても自分の宗派のお焼香の作法であげて良いとされていますので、まずは自分の宗派のお焼香を覚えるようにしてくださいね。
この記事に書かれていること
真言宗のお焼香の仕方は?
真言宗は、高野山真言宗・豊山派・智山派と3つの宗派に分かれますが、どれもお焼香の回数は一緒で3回です。
以下が基本的なお焼香の作法になります。
1、香炉の前で一礼する
2、1回目は額におしいただいてからお香にくべて、2・3回目はお香をつまんでそのまま横に移動し、お焼香する
3、合掌して自分の席に戻る
お焼香する際の指は、親指・人差し指・中指の3本です。
真言宗では「3」という数字がとても大切にされているので原則3回です。
仏・法・僧という三宝に捧げて3つの煩悩を消し去るという意味があります。
※人数が多い時のお参りなどでは「お焼香は1回だけで」など指示されることもあります。
そう指示された場合にはその指示に従うようにしてください。
真言宗の数珠のかけ方
真言宗の数珠のかけ方は、輪をストレートに両方の中指に掛け、合掌します。
ちなみに、お香をくべる時や移動の際は左手に数珠を持ちます。
真言宗のお線香の上げ方は?
出典元:http://www.ensenji.or.jp/contents/service/cat55/cat63/
代表で1人だけでお線香をあげる場合は、上の画像のように3本あげます。
作法としては、
1、お線香を右手で3本とり、火をつけます。
2、奥に1本、左手前に1本、右手前に1本という配置にして、正三角形になるようにします。
2人以上でお線香をあげる場合は、皆1本ずつお線香を手向けていきます。奥からお線香をあげるようにしていきます。
はじめに真ん中から指すと、奥が空き、手前がいっぱいになってしまいます。
ちなみに、そのような状態になってしまった時は、香炉を回すことで空いている部分が前に来るようになります。
焼香する前や後に導師や葬家の方にお辞儀はいる?
お焼香する前や後に、導師や葬家の方にお辞儀をするべきかどうか?に関しては人それぞれ考え方が違います。
お葬式は故人との別れを偲ぶ場だから、葬家がお辞儀を参列者に何度もして、集中できないからよろしくないと考える方もいらっしゃいます。
逆に、導師や葬家の前を通るのにお辞儀もしないと、非常識だと考える方もいらっしゃいます。
どちらが無難かというと、おそらくお辞儀をする方ではないかとは思うのですが、周りの方の作法をよく見て合わせることが1番いいと思います。
お寺さんによって考え方や作法が異なる
上でのお辞儀の例でもそうなんですが、人の考え方は人それぞれ。
お寺さんの考え方も同じ宗派でも色々です。
基本的な作法は抑えながらも、具体的な作法はそのお葬式を取り仕切る導師さんに合わせることが大切です。
何も言われない場合は基本に沿って、何か指示がある場合はそれに従いましょう。
また、周りの方に合わせるという事も大切になってきます。(地域によって作法が違う事もございます。)
まとめ
今回は真言宗のお焼香の仕方についてまとめさせて頂きました。
真言宗は「3」を大事にしていると覚えておけば、覚えやすいかもしれませんね。
ただ、作法も大切なんですが、一番大切なのは故人を偲ぶ気持ちです。是非心を込めて、お焼香されてくださいね。