葬式に数珠は必要?忘れた時はどうする?

こんにちは、葬儀屋に勤める紀子です。

よくお葬式前に「数珠を忘れてしまったから数珠を貸してください!」とおっしゃるお客様が事務所に来られます。

葬儀屋さんとしてはお客様のご要望に応えるために数珠はご用意してございますのでお貸しするのですが、そもそも数珠はお葬式に必要なのでしょうか?

忘れた時はどうするべきなのでしょうか?

本日はそのことについて詳しくお伝えしようと思います。

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なんと!お葬式に数珠は必要ない

さて、見出しにも書きましたが実はお葬式に数珠は必要ありません。

これは何故かというと数珠というのは念仏・真言・お題目を何回唱えたか数えるためにある仏具なんですね。

仏教では人間は108の煩悩があると考えられていて、数珠には108の玉があり、その玉一つ一つが108の煩悩を司る仏様と考えられています。

(108個玉がついているのは正式数珠で、数珠の玉の数が少ない1連の略式数珠も最近ではよく使われています。)

そして、人間のあらゆる煩悩を数珠が引き受けてくれているとも考えられており、昔から厄除け・お守りとしての役割も持っています。

現在は現実的には亡くなられた方や仏さまに敬意を表すものとして捉えられています。

それで、少し話は戻りますが、お参りにいらっしゃる一般の方は、お坊さんでもないので、お経をあげなければいけないというわけでもありません。

だから、お葬式に数珠というのは本来は必要ないものなのです。

しかしながら、仏教のお葬式では基本的に数珠を持ってお焼香するのがパターンとなっていますので、人によっては数珠を持っていないと非常識だと見る人もいる事は確かです。

だから、現実的には数珠をお葬式は持って来たほうが無難だと言えるでしょう。

また、自分が神道だったり、キリスト教など、仏教以外を信仰している場合は基本的に数珠は必要ありません。

お葬式は自分の宗派の作法で参加してOKといわれていますので、信仰している宗教が数珠を使わないのであれば、持っていなくても全然大丈夫です。

数珠を忘れた時はどうすればいいの?

では数珠を忘れた時はどうすれば良いのでしょうか?

数珠というのはお守りや厄除けという役割も持っているので、本来1人1人がそれぞれ持っているもので、貸し借りをするようなものではないと言われています。

お葬式やお通夜でよく見る「数珠を貸して~」と言って数珠を借りて御焼香に出たりするのは本来はNGな行為なのです。

数珠の本来の意味を知っている方は、数珠を借りている場面を見ると不愉快に思う方もいらっしゃるかもしれません。

葬儀屋さんにご用意している数珠はお客様のご要望があればお貸ししますが、本来数珠というのはなくても大丈夫なので、そのままお参りしても本来大丈夫です。

それでも気になる方は、まずは葬儀屋さんの職員に数珠がないか聞いてみてくださいね。

(お参りされている方の面前であまり貸し借りはしないほうがいいかと思います。)

また、コンビニや百均などでも数珠は売っていることもありますので、急ぎで手に入れたい場合はそういう所で探してみるのも良いでしょう。

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子供は数珠がなくても大丈夫?

子供がお葬式で数珠がないという場合に悩んでいる方もいらっしゃるかもしれませんが、上でお話しした通りお葬式に数珠はなくても大丈夫なので、お子さん用の数珠がなくても、もちろん大丈夫です。

ただ、お子さんは大人の真似をしたがる子が多いので、持たせておくと落ち着いたりする子も見受けられます。

そういった面で、持たせてあげたいと考えるのであれば、持たせてあげても良いでしょう。

まとめ

本日は数珠はお葬式で必要かどうか?について述べさせていただきました。

数珠というのは念仏をあげるときに唱えた数を数えるためにもともとあるものなので、念仏を上げるわけではないので数珠は必要ありません。

それでも数珠はお葬式では一般的にはあるのが常識のように思われている面もあるので、気になる方はもっていくのが良いでしょう。

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