お葬式や法事の時に、故人を偲んで行われる「献杯(けんぱい)」。
この献杯の音頭をとる前には、「短めの挨拶」をするのが定例です。
でも、そういう場に慣れていない場合は、なんと挨拶すればいいか迷うものですよね。
今回はそんな献杯の挨拶例を8個ご紹介いたします。
会食が終わるころには「お開きの挨拶」もしなければならないので、そちらもご紹介しております。
献杯の挨拶例文をご紹介
喪主の挨拶例文
「本日はお忙しい中、父の葬儀・中陰に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
皆様のご協力のおかげで、無事、通夜・葬儀を終えることができました。
父も一安心していることと思います。
ここで、少しばかりではありますが、お食事の席を設けさせて頂きました。
この席では、私の知らない父の生前の思い出話などお聞かせいただければと思っております。
まずは、故人を偲びつつ、献杯をさせて頂きます。皆さんご唱和をお願い致します。
「献杯」。
有難うございました。どうぞお食事も始められてください。」
「皆さま、本日はお忙しい中、最後までお付き合いくださいまして、誠に有難うございます。
私は故人の長男であります○○でございます。
これで、葬儀もひと段落となり、父もほっとしていることと思います。
この席では生前の父の思い出話などをお伺いできればと思っております。
まずは献杯をさせて頂きたいと思いますので、ご唱和をお願い致します。
献杯。」
故人の兄弟の挨拶例文
「私は故人の兄でございます○○と申します。
この度は弟の通夜・葬儀に最後までご参列頂きましてありがとうございます。
兄である私よりも早く亡くなるとは、思っていなかったのですが、
思い返してみますと、弟は昔から多くのあたたかい方々に囲まれていつも楽しそうでした。
短い人生ではありましたが、皆様のおかげで、弟の人生は大変充実していたことと思います。
この場をお借りいたしまして、お礼申し上げます。
それでは、○○の冥福を祈りまして、献杯させて頂きます。
献杯。」
「私は故人の弟でございます○○です。
本日はお忙しい中、最後までお付き合いいただきまして、本当にありがとうございます。
90歳という年齢まで生きられた兄は、大変元気で、ゲートボールや、散歩など、外に出て元気に皆さんとお話しているのが印象的でございました。
今でもあの豪快な笑い声がよみがえってまいりまして、まだ亡くなったことが信じられない心持ちです。
本日は故人との思い出などを、皆さんとお話しできたらと思います。
それでは、故人を偲んで、献杯。」
故人の友人の挨拶例文
「故人の友人の○○でございます。
亡き友を偲び、献杯の挨拶をさせて頂きます。
小学生の頃からの付き合いで、大人になってからはよく酒も一緒に飲みました。
いつも私の話を最後まで聞いてくれる、優しい友人でした。
目を閉じるとあの笑顔が浮かんできて、今でも私たちのことを見守ってくれているような気がしてなりません。
通夜・葬儀も皆さんのおかげで無事に終えられて、○○も安心してくれていることと思います。
○○の安らかな冥福を祈りながら、献杯をさせて頂きます。
献杯。」
「故人の友人でございます○○と申します。
ご家族に「献杯の挨拶を」と頼まれたので、お話させて頂こうと思うのですが
この度の別れはあまりに突然でして、まだ実感が湧きません。
飲むほどに彼のことが恋しくなってしまいそうですが、○○と酒を酌み交わすつもりで、本日は飲もうと思います。
それでは、故人を偲びまして、献杯。」
会食のお開きの挨拶例文
「皆さま、この度はお忙しい中、父の通夜・葬儀・中陰と、最後までお付き合いくださいまして、本当に有難うございました。
これにてお開きとさせて頂きます。
どうぞこれからも変わらぬご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願い致します。
本日は誠に有難うございました。」
「この度は長時間にわたり母の通夜・葬儀にご参列を頂き、本当にありがとうございました。
本日は母の生前の思い出話を沢山お伺いでき、私ども家族にとって、かけがいのない時間となりました。
もっと皆様とお話したい気持ちですが、遠くからお越しの方・お忙しい方もいらっしゃることと思います。
あまり遅くまでお引き留めするのも申し訳ございませんので、このあたりでお開きとさせて頂きます。
本日は誠に有難うございました。」
まとめ
いかがでしたでしょうか?
献杯の挨拶の大体の流れは、
・自己紹介(故人の○○(属柄)であります、○○です。)
・会食にいる方へ、長い時間お付き合いいただいたことへのお礼
・故人との思い出、偲ぶ言葉
・献杯の発声(音頭)
となります。
会食は大体最後に設定されていることが多く、皆さんもお疲れなので、あまり長くならないようにしましょう。
また、かしこまった言葉より、飾らない言葉の方が、心に響くこともございますので、例文は基本をおさえるくらいで、自分の言葉で挨拶したほうがいい挨拶になると思います^^