黒糖って赤ちゃんに危険なの!?ボツリヌス菌の症状とは?

「はちみつは生後1年未満の赤ちゃんには与えてはいけない」っていうのは結構一般的ですが、実は黒糖も危険と言われているそうです。

黒糖も食べてはいけないっていうのは、おそらくほとんどの方知らないのではないでしょうか?

今日はその理由と対策について話していきますね。

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黒糖が赤ちゃんに危険と言われているって知ってた?

なんだか黒糖って言ったら普通の砂糖とかより体に良さそうなんだけど…?って思いがちなんですが、赤ちゃんには 積極的には与えないほうがいいようです。

黒糖を与えないほうがいいと言われる理由は、はちみつと同じく「ボツリヌス菌」という菌が含まれている可能性があるからです。

ちなみにこのボツリヌス菌、全てのはちみつや黒糖に入っているわけではなく、全体の数パーセント含まれているものがあるというものです。

え!今までに黒糖を与えたことあるけど、大丈夫かな!? と心配になった方、子供さんが特に異常なく元気でいるのであれば、ボツリヌス菌が入っていなかったという事なので安心してくださいね。

ボツリヌス菌って何?

というか、ボツリヌス菌って何!?っていうのが最初の疑問として湧いてきますよね。

ボツリヌス菌とは体に悪影響を及ぼす菌で、その菌が体に入ると四肢が麻痺したり、呼吸不全を引き起こすことがあります。

黒糖になぜボツリヌス菌がいる可能性があるのか?

黒糖はサトウキビの茎から絞った液体を加熱して、水分を蒸発させたものを冷やして固めて作ります。

糖分の分離精製をしていないので、ミネラルが多く含まれています。

健康に良さそうですが、土壌や泥、砂の中に分布しているボツリヌス菌が黒糖には含まれている可能性があります。

ちなみにボツリヌス菌は120℃で4分以上の過熱をしないと死滅しません。

ちなみに100℃でも6時間以上の過熱が必要と言われています。

黒糖は上の二つのような作り方をクリアして作りませんから…

よって、黒糖にはボツリヌス菌がいる可能性があるのです 。

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乳児ボツリヌス症とはどんなもの?

1歳未満の赤ちゃんは腸内細菌が少なく抵抗力が低いため、ボツリヌス菌が腸内で繁殖してしまうことがあります。

はちみつや黒糖、コーンシロップ、自家製野菜ジュースなどにまれに含まれます。

基本的に食べ物から体に入ることもありますが、傷口から菌が入るということもあります。

赤ちゃんがボツリヌス菌を摂取して、菌が繁殖して発症する症状のことを乳児ボツリヌス症と言います。

生後3週間から6か月の乳児に発症します。

症状としては主に四肢の麻痺を引き起こします。

症状としては、便秘になったり赤ちゃんの元気がなくなり、泣き声が弱くなったり、母乳やミルクを飲む力が弱くなったりします。

筋肉が緩み、無表情になったり、首や手足がグッタリします。

症状が重い場合は呼吸筋が麻痺し、死亡することもあります。致死率は1~3%です。

乳児ボツリヌス症の対策方法

乳児ボツリヌス症を防ぐ対策としてはハチミツや黒砂糖など、ボツリヌス菌が含まれている可能性のあるものを摂取しないという事です。

1歳以上になると消化器官も発達してきますので、1歳になるまではハチミツや黒砂糖など、ボツリヌス菌が入っている可能性があるものの摂取は避けるようにしましょう。

妊婦さんはハチミツをや黒砂糖を食べていいの?

妊婦さんは妊婦さん自身の腸の機能がもう成長していますので、ボツリヌス菌を摂取しても大丈夫です。

妊娠中は免疫力が低下すると言われていますが、よほどの病気で消化器官の状態が悪くなければ特に問題ありません 。

胎盤を通してボツリヌス菌が胎児に移行するという事はないので、心配しなくて大丈夫です。

というわけで、ハチミツや黒砂糖を摂取しても大丈夫という事になります。

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授乳中でもハチミツ・黒砂糖の摂取は大丈夫?

授乳中にハチミツや黒砂糖を摂取しても、それが母乳を通って赤ちゃんにボツリヌス菌が移行するという事はありません。

ハチミツや黒砂糖は栄養素が豊富なので、適度に摂取する分には何の問題もありませんので、心配しなくてOKです。

乳児ボツリヌス症の治療と後遺症について

赤ちゃんが食べた食品、または赤ちゃんのうんちや血液からボツリヌス毒素が検出されると、乳児ボツリヌス症と診断されます。

乳児ボツリヌス症で一番怖いのは呼吸筋の麻痺による呼吸不全なので、呼吸管理を行い、長く続く便秘には浣腸や抗菌薬で対処します。

尚、後遺症は残らないことがほとんどです。

乳児ボツリヌス症による悲しい話…

乳児ボツリヌス症について色々と調べている時に悲しいお話がありました。

あるお家に赤ちゃんがいて、お姑さんが定期的にお孫さんを面倒見たいという事で、お嫁さんも了承して預けていたのですが、ある時お姑さんが1歳未満のその赤ちゃんにハチミツをあげてしまったそうです。

そして赤ちゃんには四肢の麻痺があらわれ、即入院になってしまったそうです。

お嫁さんは元々、お姑さんが好きではなかったのですが、その一件でお姑さんのことを大嫌いになってしまい、孫を会せることはその後滅多に無くなったそうです。

無知とは怖いですね…。

乳児ボツリヌス症はボツリヌス菌の入ったものを食べなければほぼ発症しないので、もし知らない人がいたら教えてあげましょう。

不幸な一件が少しでも減りますように…

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