・通夜・葬儀はブラックスーツが定番だけど、四十九日ってどうすればいいんだっけ?
・身内だけで四十九日をする時は家族だけだし私服でもいいのでは?
など、意外と分からない服装のこと。
本日は身内以外も招いて四十九日をする時の服装、また、身内だけの時の服装についてまとめました。
また、子供さんや妊婦さんについても書かせて頂きましたので、四十九日前に確認として読んでみてくださいね。
ちなみに、正喪服や準喪服の話は画像がないとなかなか説明が難しいのですが、ネットでいい写真などがなかったので、私が描きました…。
へたっぴなのはお許しください。
たぶん分かりやすいとは…思います…。
この記事に書かれていること
四十九日の服装の基本は?
遺族・親族であれば「正喪服」もしくは「準喪服」。
参列者は「準喪服」でお参りするのが基本となります。
喪服にも格というものがあり、
正喪服>準喪服>略喪服
のように並んでいます。
正喪服が一番格が高く、準喪服・略喪服と格が下がっていきます。
ちなみに略喪服は三回忌以降の法要や、急いで駆けつけるお通夜の時などに着用するものなので、今回あまり関係ないかもしれません。
また、お参りする方が施主より格が高い服装をするのは失礼にあたります。
施主はお参りに来られた方より格が下にならないよう、お参りに行く方は格が高すぎる正喪服は着ていかないよう気を付けましょう。
正喪服ってどんな服?
正喪服とは、葬儀や一周忌までの法要などに、施主とその配偶者とその家族など、故人と関係が深い方が着用する格の高い喪服のことです。
正喪服~男性編~
正喪服は正喪服でも和装と洋装があります。
和装は最近の法要などではあまり見なくなったのですが、一応ご紹介しておきます。
紋付き袴が和装の正喪服です。
結婚式ではお目にかかりますが、お葬式や法要では今ではあまり見かけませんよね。
次にこちらが洋装の正喪服です。
モーニングコートです。
内閣総理大臣が内閣発表の時に来ているものがそうです。
こちらも慶事には見ても弔事にはあまり見ない気がしますよね…。
ただ、こちらが正喪服になります。
正喪服~女性編~
女性の正喪服も見ていきましょう。
女性の正喪服は上のようなものですね。
紋は五つ紋が一番格が高いです。
次にこちらが洋装の正喪服です。
女性は正喪服や準喪服が分かりにくいのですが、正喪服は襟元が準喪服より露出が少なく、スカートも長め、袖は長袖で、フォーマルで華美でなくシンプルなものが正喪服と呼ばれています。
準喪服ってどんな服?
準喪服は、遺族・親族もお参りの方も来てもいい、弔事でよく見かける服装です。
今では正喪服を着ている人は減り、皆さん準喪服を着ていらっしゃる気がします。
準喪服~男性編~
男性の準喪服はダブルスーツ、シングルスーツです。
こちらはどんなお通夜・お葬式に行っても絶対見るものですよね。
こちらは四十九日でももちろん重宝されます。
準喪服~女性編~
こちらが女性の準喪服です。
イマイチ正喪服と準喪服の違いが分かりにくいですが、準喪服の方が流行を取り入れがちで、真っ黒な生地だけでなく異素材を使ってもOKだと言われています。
スカートも正喪服は長めですが、準喪服は膝丈くらいでもOK、襟元も正喪服よりは開いていても大丈夫なようです。
身内だけの四十九日も喪服を着るべき?
四十九日は基本は喪服です。
ただ、身内だけで四十九日を行うという場合は、喪服を着なくてもいいのでは?と思いますよね。
身内だけなら略喪服(ダークカラーのスーツ等、ストライプが入っていても大丈夫)もOKとされていますが、準喪服を着るのが理想的と言われています。
亡くなった方がどういう方だったかも考えるべきところです。
身なりや法事をしっかりされてこられた方の四十九日であれば、やはり服装はきっちりしておいた方がいいでしょう。
逆にフランクな方であれば、そこまで形式ばらなくてもいいかもしれません。
また、身内だけの四十九日と言えどもご僧侶を呼ぶということも忘れずに。
身なりやしきたりに厳しい方もいらっしゃいますので、そういう場合はやはり準喪服くらいを着用しておきたいところです。
逆にこちらもご僧侶の方から「四十九日は身内だけでやるなら私服でいいよ~」とおっしゃって下さる方もいます。
よって、身内だけの四十九日の服装は色々なパターンがある、というのが答えとなります。
ただ、準喪服を着てお参りすれば間違いはないでしょう。
四十九日の服装で注意すること
四十九日の服装の大枠を上ではご紹介させて頂きましたが、細かい注意事項もありますので、ここからは気を付けるポイントをチェックしていきましょう。
四十九日の服装のマナー【男性編】
・基本的に黒のスーツ(喪服・略礼服)で出席します。
スーツはシングル・ダブルどちらでも構いません。
ネクタイは黒でワイシャツは白。
靴・靴下は黒です。
・時計は光らないものを。
金時計や爬虫類のベルトなどはNGですので、派手なものははずすようにしましょう。
・喪服は基本長袖だけれど…
真夏の法要で身内だけの場合は上着を脱いだ形での出席が許されることもあります。
この時の服装は白いワイシャツに黒ネクタイという服装で、上着は着用しなくてOKです。
四十九日の服装のマナー【女性編】
・服装は基本的に喪服です。
ワンピースやスーツ、アンサンブルなど種類は色々ですが、喪服の特徴は服が本当に濃い黒だということです。
喪服と普通のスーツは黒は黒でも濃さが全然違いますのでそこだけ気を付けましょう。
透けたり光沢があるものはNGです。
・ストッキングは黒を着用します。
ストッキングとは30デニールまでのもので、それ以上はタイツという区分になります。
絵柄のあるものはNGなので、無地のものを選びましょう。
・靴は黒いパンプスです。
サンダルやミュールなど、つま先やかかとが出るものはNGです。また、光沢の強いエナメル素材は避けましょう。
スエード素材もNGです。
・バッグは黒
ゴールドなどの装飾のない、黒のバッグを選びましょう。
・アクセサリーはパールのみOK!
四十九日のアクセサリーは白いパールのネックレス・イヤリングならOKです。
グレーなど、黒真珠などでも大丈夫です。
また、ネックレスは二重のものは「不幸が重なる」として避けられますので、必ず一重のものにしましょう。
・ハンカチは無地のものを。
ハンカチの色は白、グレー、黒など、モノクロの色の無地のものを選びましょう。
それらの色がない場合は地味なものでOKです。
・腕時計は光らない無地なもの、光るベルトの腕時計ははずした方がいいでしょう。
・指輪は結婚指輪ならOK。
・派手なマニキュアや付け爪はNGです。
四十九日の子供の服装は?
学生の場合は男女ともに制服で出席するのが一般的です。
靴はできれば黒色、靴下は白か黒などで派手でないものにしましょう。
赤ちゃんや小さいお子さんがいらっしゃる場合は黒っぽくて派手でない服装をさせれば問題ありません。
四十九日、妊婦さんの服装は?
妊婦さんの場合はおなかの赤ちゃんを最優先に考えてゆとりのあるワンピースを着るといいでしょう。
ただ、肩が出てしまうとラフな印象になってしまうので上から何か羽織ったほうがいいでしょう。
この羽織りものを喪服の上着を着れば、ふんわりしたワンピースでも喪服の要素が入るので、周りから文句も言われなくて済むでしょう。
まとめ
本日は四十九日の服装についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
通夜・葬儀と、服装の基本はあまり変わっていませんね。
1周忌までは特に服装は変わりません。
四十九日は法要の中でも大切なものの1つなので、身なりはきちんとして、お参りされてくださいね。