香典の書き方!中袋ありの時の書き方を徹底解説!

こんにちは。

葬儀屋に勤める紀子です。

お葬式といったら、お香典がつきものですが、その香典袋にも大きく分けると2種類ありまして、「中袋がある香典袋」と「中袋なしの香典袋」があります。

今日は「中袋ありの香典の書き方」を徹底伝授します!

ちなみに、「中袋なしの香典の書き方徹底解説」は後日公開しますのでお待ちください。

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中袋ありの香典の書き方徹底解説!

まず、香典の書き方なのですが、大きく分けると「中袋の書き方」と「外包(そとづつみ)の書き方」があります。

今回はまず中袋の書き方→外包の書き方(表書き)の順で解説していこうと思います。

ちょっと長くなるので、全体的な流れをはじめにご紹介します。

1つ1つこなせば出来上がるので、順番に進めていってくださいね。

(1)香典の中袋の書き方

(2)香典の外包みの書き方

(3)キリスト教や神式の表書きの書き方

(4)香典の表書きの氏名の書き方

(5)夫婦で香典を出す場合の氏名の書き方

(6)会社として香典を出す場合の氏名の書き方

(7)外包みの包み方

(8)中包みの入れ方

では順番に見ていきましょう!

(1)香典の中袋の書き方

では早速、「中袋の書き方」です。

中袋に書く事は、「金額と住所と氏名」です。

書く事は決まっていますが、基本的な中袋の書き方は、2つあります。

1 、中袋の表の中央に、金額を書いて、裏の左側に住所と氏名を書く。

もしくは

2、中袋の表には何も書かず、中袋の裏の右側に金額を書いて、左側に住所と氏名を書く。

こういう2つの書き方があります。

金額は、「金〇〇圓」と書きます。

ちなみに基本的に、こういう香典の数字というのは、難しい漢数字を使います。

なぜ難しい漢数字を使うかと言うと、例えば一万円と書くと上に1本線を足せば二万円になりますね。

こういう風に不正が起きないように、難しい漢字を使う方がいいということで、難しい漢数字が香典では使われるようになったようです。

漢数字一覧

難しい漢数字を使うのが基本といましたが、「難しい漢数字がわからない!」と困る方もいらっしゃるでしょう。(かく言う私も)

そこで漢数字を一覧で書いておくので参考にしてください。

香典に書く時の漢字

1→壱

2→弐

3→参

5→伍

7→七(ごくまれに漆)

8→八

10→拾

100→百

1000→仟または阡

10000→萬

その他→円を圓と書くこともあります。

(4と9は避けられるので割愛。)

中袋で書く場所が決まっている時は

香典の中袋に、どこに何を書くかが決まっている中袋もあります。

↑このような中袋。

こういった場合は、その中袋の構成に従って、必要事項を記入しましょう。

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中袋の筆記用具は何で書く?

「外包みは薄墨で書きましょう」と言われていますが、中袋で1番大切なのは「読み易い」ということです。

1番良いのは細い筆、もしくは筆ペンで書くことですが、小さい住所や氏名・金額の欄を書くのは大変なので、万年筆やボールペンなど書きやすいものでもOKです。

読みやすさが大切にされる中袋ですから、使う筆記用具だけでなく、読みやすい字を書くように気をつけましょう。

(2)香典の書き方【外包の書き方】

ここからは、外包みの表書き、名前の書き方等についてです。

通夜・葬儀の香典の外包みの表書きは?

通夜・葬儀の香典の外包みの表書きは色んな種類があって、どう書けばいいのかよく分からないですよね。

ここで、表書きの基本を学んでいきましょう。

通夜・葬儀の外包みの表書きは「御霊前」「御香典」などです。

その中でも一般的なのが「御霊前」です。

これはほとんどの宗派で使ってもOKです。

キリスト教などでも大丈夫です。

(ただ、香典袋で蓮の柄の模様が入っているものは仏教で使えるものなので、蓮の柄が入っていないものにしましょう。)

御霊前が使えないのは「浄土真宗」と「曹洞宗」だけです。

浄土真宗では亡くなったらすぐお浄土に行くので、すぐ仏になるという考えなので、この世で霊体でいる期間がないので通夜・葬儀でも「御仏前」と書くのが正式です。

禅宗である曹洞宗にはお浄土という考え方がないので、極楽浄土に成仏される期間もないということで「御仏前」と書きます。

浄土真宗と曹洞宗以外の宗派は四十九日までは「御霊前」、四十九日の後にする法事では「御仏前」と表書きが変わる宗派がほとんどです。

ちなみに、御仏前でも御佛前でもどちらでもOKです。

ただ、通夜・葬儀でお参りに行く時はどんな宗派で通夜・葬儀を行うかは分からないものですよね。

そういった場合は浄土真宗や曹洞宗でも「御霊前」の表書きで大丈夫だと言います。

(3)キリスト教や新式の場合の表書きは?

キリスト教の表書きは「御花料」(プロテスタント)、「御ミサ料」(カトリック)などです。

上でも書きましたが「御霊前」でもOKです。

ただ、プロテスタントは御霊前を否定しているとも言われているので、気になる方は「御花料(プロテスタントでもカトリックでも可)」と書いて出しましょう。

(ただ、お参りするまで宗派が分からない時は御霊前でもOKです。)

また、神式(神教)の場合は、
「御玉串料」「御榊料」「御神饌料」などと書きますが、「御霊前」でもOKです。

まぁ、あれですね。

「御霊前」最強。って感じですね。

大体どんな宗派もカバーできるので、覚えておいて損はない言葉ですね。

(4)香典の表書きの氏名の書き方は?

香典の名前の方書き方にもいろんなパターンがあります。ここではそのパターン別に書き方をご紹介します。

1人で香典を出す場合

1人で香典を出す場合は、外包の中央上に表書きを、中央の下に名前をフルネームで書きます。

 2人で香典を出す場合

2人で香典を出す場合は外包の中を上に表書きを、中央の下に2人連名で名前を書きます。どちらもフルネームです。右になる人が目上の方、左上下の人になります。

 3人で香典を出す場合

3人で香典を出す場合は1番真ん中に代表者の名前を書いて、その左に連名で書いていきます。一番左が一番目下の人の名前になります。

 4人以上で香典を出す場合

4人以上で香典を出す場合、表に代表者名を書き、その左に小さく他3名など書きます。

そして、中袋に香典を出した人の名前、住所、出した金額を書いた紙を入れておきます。

(5)夫婦で香典を出す場合の氏名の書き方

夫婦で香典を出す場合は、真ん中に夫の氏名、夫の名前の左側に妻の名前を書きます。

>>より詳しい夫婦連名の書き方についてはコチラを参考にされてください

(6)会社として香典を出す場合の名前の書き方

会社で香典を出す場合は、一番右に会社名、真ん中の上に役職名、下に氏名を書きます。

>>より詳しい会社関係の書き方についてはコチラを参考にされてください

通夜・葬儀の香典の外包みは薄墨?

通夜・葬儀の香典の外包みは薄墨で書くものとされています。

この由来は、

・突然の訃報で、墨をする時間も取れなかった

・あまりの悲しみで墨をする腕に力が入らずよく墨を擦れなかったので薄い墨になってしまった

・涙で書いた墨がにじんでしまった

と言うように、突然の訃報で動揺して、墨が薄くなってしまったと言う意味合いが薄墨にはあります。

今では筆ペンがあったりしますが、昔は墨をすらないといけなかったんですね。

その時の名残もあるようです。

由来を知ると薄墨の意味が奥深いですね。

(7)外包の包み方

ここからは香典の外包の包み方についてまとめていきます。

香典は弔事になりますので、最後のかぶせは上から下にかぶせます。

この逆で慶事は、下から上にかぶせます。

この香典袋の折り方の覚え方としては、

・弔事は悲しんでいて下をうつむいているというイメージ

・慶事が嬉しくて万歳をしていると言うイメージ

が分かりやすいと言われています。

1つの知恵として覚えておいてみてください。

(8)中袋の入れ方

中袋の入れ方ですが、中袋の表が外袋の表に重なるように入れます。

お札の入れ方は?

通夜・葬儀の香典のお札の入れ方ですが、とにかく諭吉さんが見えないように見えないように入れることが正解です。

中袋の面からお札を出したときに、お札は裏を向いています。

さらに肖像は上を向いているのではなく下側を向いているようにします。

肖像がとにかくなかなか出てこないような入れ方が、通夜・葬儀の香典のお札の入れ方になります。

まとめ

以上が中袋ありの時の香典の書き方になります。

なかなか難しく感じるかもしれませんが、香典の書き方は、意外と単純で、ポイントをおさえれば難しいものでもありません。

大事なのは、失礼がないことと、相手を思う気持ちです。

どうぞ参考にされてくださいね。

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