葬儀屋の仕事内容って?ご遺体は触る?どんなことするの?

「葬儀屋」といえばあなたはどんなイメージをお持ちでしょうか?

静かで、落ち着いたイメージがある方もいらっしゃるかもしれません。

どの仕事もそうだと思いますが、やってみなくては仕事内容が分からなかったりしますよね。

葬儀屋なんて、他の職場よりもさらに皆さんなじみがないかと思います。

これから葬儀屋で働きたいと考えていらっしゃる方、必見です。

はじめに言っておきますが、葬儀屋はなかなか大変です。

仕事は何でもそうかもしれませんが、結構動きますし、気を使うことも多い仕事です。

では仕事内容の紹介に行ってみましょう。

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葬儀屋の仕事内容をつらつらと紹介!

電話受付

まず、電話を受け付けるという仕事があります。

これは会社の事務をしている人が出ることがほとんどかもしれませんが、葬儀社で働いているのであれば自分も電話は取らなくてはいけないことがほとんどだと思います。

葬儀屋にかかってくる電話と言えば、まず搬送依頼。

故人が亡くなられたばかりの時に、葬儀の依頼をかけてくる電話ですので、はじめて電話を受けた時はとても緊張しました。

他には生花の注文、飾りの注文や通夜・葬儀の問い合わせ。

こちらから発注した料理等の確認(業者から)など、沢山いろんな電話が入ります。

このようにまず電話での対応をする仕事があると覚えておきましょう。

ご遺体搬送

ご遺体を搬送する仕事があります。

病院から自宅へ搬送、

自宅から会館へ搬送、

他には直接会館に搬送など様々なパターンがあります

が、ご遺体を移動する(搬送するのは必要な仕事になってきます。

打ち合わせ

・どんな祭壇を使うのか

・どんな花にするのか(花で模様を作るのか、もしくは生花で祭壇を飾るのかなど)

・通夜振舞いや受付弁当

・その他料理の相談

・篭盛りをいくつするのか、どのような名前を挙げるのか等の確認

・焼香順位等の説明

・会葬礼状や返礼品の確認

・何人ぐらいお参りに来るかの推測

など…

葬家の方がどのような葬儀にしたいのか?

ご希望を伺ってそれに合わせていくのが必要な仕事なので、対応能力が求められるところです

この打ち合わせをしてからどのような式にするのかが見えてきますので、この打ち合わせ後、やっと他の職員が動けるようになってきます。

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ご遺体をきれいに保つための処置

人は亡くなった瞬間から、細胞が劣化を始めます。

体を冷やしてできるだけ腐敗が進まないようにしなければなりません。

そのためドライアイスを入れたり、出血している場合は血を拭いたり、止めるように努力したり…

そういうことをしなくてはいけません。

ほとんどのご遺体は特別な処置をしなくていいことも多いですが、死後、発見が遅れたり、お風呂場で亡くなったりされたご遺体は、気をつけなくてはいけないことが多いです。

私も葬儀社に勤める前に親から言われましたが、「きれいなご遺体ばかりではないことだけは覚悟しておけよ」と言われました。

そこまで件数は多くないですが、やはりそのような案件もございましたので、葬儀社に入られる方はそういうことがあることも踏まえた上で入られることをお勧めします。

ご遺体の化粧

お顔が黒ずんでしまっていたり、女性で化粧をしてキレイにして欲しいという場合はお化粧をさせて頂いたりもします。

納棺

ご遺体をお棺に納める納棺の儀というものがあります。

体を浄安という綿をアルコールで湿らせたものできれいに拭く、

もしくはお風呂に入れたり、シャワーをかけて体をきれいにする会社もあります。

ただ病院で亡くなった後すぐにキレイに処置してあることがほとんどなので、納棺の儀で体をキレイにするのは形式的なものになっているところも多いです。

そして、仏衣を納棺師が着せます。これも結構練習が必要です。

納棺師は皆さんの前で仏衣を着せたり、話さなくてはいけないこともあり、緊張するお仕事です。

ですが、キレイな納棺をする方は本当にキレイにしますし、練習する甲斐がある仕事です。

キレイな納棺はお客様に大変喜ばれますし、感動される方も多いです。

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葬儀司会

葬儀司会は私がやっているようなことになります。

葬家の方とまず式の流れを打ち合わせさせて頂きます。

あとはお寺様とも、どのような式次第(流れ)で行くのか打ち合わせをさせて頂き、式がスムーズに流れるように進行を行っていきます。

葬儀司会は、普通の声(アナウンス調でない)で案内されている方も多いのですが、やはり練習をしてキレイな声を出して司会をしているところは格が高く感じます。

(以前違う葬儀社に行ったら、聞き取りづらい声でしかいされている方がいらっしゃり、次にどうすればいいかわからないようなことがありました。

その葬儀社の考え方次第ですが、声は聞き取れるような声のほうがいいと思います。)

故人の生前のお人柄などを葬家にお聞きして、ナレーションを作ってお話したりもすることもあります。

(ナレーションがない葬儀社もあるようです)

良い声で、良い司会進行をしようとしたときにはそれなりの練習や努力が必要になってきます。

ですが、こちらも腕が上がれば上がるだけ、褒められたり喜ばれたりもしますので、やりがいのある仕事だと言えるでしょう。

葬儀運営スタッフ

式中にお客様の困ったことに対応したり、お寺さんの鳴り物を移動したり、椅子出しをしたりとさまざまなことをする人です。

こういう人が数人いないとお葬式は円滑に運営できませんので、こちらも重要なスタッフになります。

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霊柩車運転

会館から斎場まで霊柩車でご遺体を移動する仕事もあります。

霊柩車はお棺が入るためそれなりに車体が長く、運転の上手さが必要になります。

また、大きな斎場なら良いですが、田舎の斎場は細い道を抜けたりしなくてはいけないこともあります。

斎場スタッフ

斎場で飲み物を配ったり、お弁当の準備をしたりする斎場スタッフも必要になります。

斎場でお客様が帰られた後に片付けをするということも必要になってきます。

葬儀施行事務

葬儀を行う上で、道案内の看板を出したり、式場内の張り紙や看板などを作ることも必要になります。

また、会葬礼状等の作成もしなくてはいけません。

料理やお土産等の発注も必要な仕事です。

他には葬儀を行うに見積もりを出したりと、そういうことができる事務が必要になります。

経理事務

これは、どの会社にも必要でしょうが、会社の経理をまとめて担当する人が必要になります。

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集金

葬儀後、もしくは葬儀前にお客様から代金を集金します。

こちらの地域では葬儀後に返礼品などの数がしっかり出てから葬儀代金支払いをお願いすることが多いです。

しかし、都会では事前にある程度の金額を入れてもらうという流れをとっているようです。

(未払い等の問題があるからだと思います)

祭壇組み立て業務

家族葬や一般葬では祭壇が違うことも多いですし、一般葬でもお金をかけて大きい祭壇にしたいと言う方もいらっしゃいますので、お客様に合わせて祭壇を組み立てる業務が必要になってきます。

この祭壇の組み立てがなかなかに重かったりと大変な部分でもあります。

式場設営業務

祭壇の組み立てとは別に、例えば小ホール・中ホール・大ホールなど、パーテーションなどを区切れるホールをお持ちの葬儀社が多いと思うのですが、そのご家族のご意向に合わせて式場を作っていきます。

会葬者が少ない場合は小ホール、会葬者がたくさん来る可能性が高い場合は大ホールなど。

こちらもパーティションの組み立てはなかなか重かったり、椅子の移動も沢山していると大変だったりするので動くことが必要な作業になります。

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掃除

お葬式後に掃除機をかけたり、机を拭いたり窓を拭いたり、トイレ掃除をしたり式場の前を掃いたりなど。

お葬式の後には掃除。

お葬式と掃除はセットです。

掃除を外注化している会社もありますが、自分の会社で行っているところも多いです。

営業

「うちの会社はこのようなサービスをしています。」

「今、会員さんになって頂くと、こういった割引が発生します。」

など、まず自分の会社を知ってもらわないと自分の葬儀社を使ってもらえません。

葬儀会社を立ち上げたばかりだったら必ず営業が必要になりますし、落ち着いてからも定期的に回ることも大事な業務です。

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外注化するかしないかでも葬儀屋の業務は変わってくる

上に書いた葬儀屋の仕事は大体の1連のお仕事を書いてありますが、例えば搬送だけする会社が存在したり、納棺だけする会社が存在したり、葬儀司会だけをする会社もあります。

他にも掃除を外注するということもありますね。

他の会社に外注化している業務は、自分の会社ではしなくていいということになりますね。

自社で全て業務を行っていても、「このスタッフには搬送から打ち合わせまでを頼む」、「このスタッフには葬儀の進行を頼む」など決めていたりもします。

入りたい会社に自分がしたい業務があるかどうかは、入るときに葬儀社に確認した方が良いと思います。

自分がどういった仕事をしたいのかと言うことを事前にある程度目星をつけて相談するようにしましょう。

ご遺体は触りますか?

これは私の友人に聞かれたことです。

「ねぇねぇ、のりちゃん、その仕事ってさ…ご遺体触るの?」

人手不足だったので、うちで働いてみない?と友人にちらっと聞いたらこういうことを聞かれたんですね。

「あーそうか、皆そういうところを気にしてるんだなぁ」と気づきをもらいましたね。

私は葬儀司会をしていて基本的に会館での打ち合わせやお客様対応をしているので、正直あまりご遺体に触れる事はございません。

葬儀閉式後にお棺の蓋を開けてお花を入れたりはするので、ご遺体のお顔などは拝見したりしますが、基本的にご遺体に触れるという事はあまりないですね。

ご遺体にお化粧してほしいと頼まれたら、行くことがあったりしますが、基本的にお化粧が上手な他のスタッフがやっています… (私は女子力が低い)

どこまでを気にするかは本人次第だとは思いますが、例えば搬送をするような仕事を請け負っているスタッフはやはりご遺体に触なくてはいけないと思います。

葬儀屋の中で自分がどのような役割を果たすのか?によってもご遺体に触れるかどうかは変わってきますので、そこも考えたり、会社に入社する前に確認をするようにしましょう。

うちの会社でもご遺体を見たくないと言う人にはある程度配慮したりもしています。

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葬儀屋に向いている性格は?

葬儀屋は人と話ができることが大事だと思います。

式の流れや必要なものを、打ち合わせしていく中で質問したり、相談したりするのはとても大切なことです。

人に質問するのが苦手そうな人はなかなか難しいと思います。

あとは人に気を使えるかどうかも大事なところです。

こんなことで困ってないだろうか?

暑いだろうか?

寒いだろうか?

こうしたら助かるんじゃないか?

など、色々と気を回すことが必要になっても来ますので、気を使える人が葬儀屋に向いていると思います。

他には、納棺だったり葬儀司会などをしたいという場合は度胸が必要になります。

人前に出るのが苦手(始めは苦手でもいいです)な人で、どうしても嫌だという人はそれ以外の業務をしたら良いでしょう。

人前に出て何かをするというのは慣れが必要なところでもあるので、始めは無理だろうなと思っていても意外とできたりもするのです。

人前が苦手でも頑張ってやってみたいという方は、度胸をつける上でも入ってみてもいいと思います。

葬儀屋に向かない人は?

私が思う葬儀屋に向かない人は、まず必要な質問ができない人です。

あとは気遣いができない人。

お葬式をしているという事は身近な誰かが亡くなったという事ですので、とてもナイーブな時でもあります。

その時に無神経だったりすると、お客様は普段以上に不満が募ると思いますので、空気を読めないと言うのは難しいかもしれません。

後は態度が横暴な人や、行動が雑で人に不快感を与え得てしまう人は向かないかもしれません。

お葬式は故人を偲ぶ場ですので敬う気持ちでスタッフも故人を送って頂きたいと思います。

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葬儀屋に入ってくる人の性格って?

私が葬儀屋に入って思ったのは、すごいいい人がいるけれども、すごい個性的な人もいる。といった印象です。

どこの会社もそうかもしれませんが…

ただ、優しい人は本当に優しいです。

優しさの塊のような人に会えたので、私は今の会社に入ってよかったなと思っています。

日々勉強にもなります。

特に打ち合わせ・葬儀司会の業務をしていると、毎回人と沢山話をするので、言い方を気をつけるようになりますので、気づいたらすごい人当たりが良くなっていたり、考え方が人を思いやるようになっていたりもします。

これも個人の努力次第だと思いますが、自分を高めるために色んなことに思考を働かせて過ごしていくのが良いのではないでしょうか。

まとめ

本日は葬儀屋の仕事についてまとめさせていただきました。

つらつらと長くなってしまったかもしれませんが、葬儀屋に興味がある方は参考にしてみてくださいね。

やる気がある方の葬儀業界参入はとても励みになります。

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